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ズナガニゴイ

Hemibarbus longirostris (REGAN)

コイ科ニゴイ亜科ニゴイ属
体長130〜160mm
近畿以西





 静岡県からも見つかっていますが天然分布かどうかは不明です。
 中国大陸、朝鮮半島にも広く分布しているようで、生息域は河川のBb域とされていますが、清流で良く見かけ、水質には敏感な様子があり近縁のニゴイよりは脆弱です。

 斑紋が多く頭長、吻長がニゴイよりは長く、見分けるのは容易です。また、大きくなっても15cm程度と小型ですので水槽飼育はニゴイよりはるかに楽で、繁殖も容易です。
 日本にはニゴイ属は本種とニゴイしかいませんが、あまりにも生態、形態に差があります。アジア大陸において独自に分化した2種が日本入ってそのまま定着したとすると、両種共に起原は古いものになります。

 本種の天然分布は連続しておらず、生息する河川は数えられるくらいですが、護岸整備や改底されていない複雑な河川の流れ、即ち、自然に近い流れをより好んでいるようで、流心に出て疲れてもすぐに体をやすめる場所があるようなきれいな砂底の部分に多いものです。そういう条件が長年にわたって安定している河川ということになります。


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