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オイカワ

Zacco platypus (TEMMINCK et SCHLEGEL)

コイ科ハエジャコ亜科オイカワ属
体長100〜160mm
関東以南(西)の本州、四国、九州





 全国的に移植や琵琶湖産稚アユの放流によって分布を広げ、河川改修で淵がなくなったところでも増えています。
 全国的に広がった理由のひとつには、こういった河川の形態の変化がありますし、生息適応範囲の広さもあります。食性も典型的な雑食性です。

 関西ではハエ釣りとして大変盛んであることはご承知の通りです。私も大好きですが、夏場のオイカワを食べてみたところ、やはり猫またぎと呼ばれるほど不味いと言われていることを実感しました。
 大変遊泳力のある魚で機敏ですから、アクアリウムでは苦労する魚です。瀬を好む魚ですから酸欠にも弱く、水質変化にも敏感な面があります。しかし、稚魚達のシルバーメタリックの美しさ、成魚の婚姻色の美しさは大変魅力的です。家庭用のアクアリウムでは絶対に蓋が必要ですが、よくぶつけてしまい傷ついてしまいます。180センチクラスの水槽ですら気に入らないようです。ハスもそうです。水槽でも簡単に産卵してくれますし、増やすのは簡単ですが後のことを良く考えないといけません。

 同じ属のカワムツが、河川改修の結果によってどんどん減っていくのに対し、オイカワは増えていっているのかもしれません。汚水、汚濁にも強く、餌も何でも食べる、産卵場所も適応範囲が広く、産卵も数日間に渡ってあちこちで行います。山間部でもダムさえできれば適応できますのでどんどん増えていきます。ということは他魚種は必ず減っているということです。
 しかし、学名の属名Zaccoはなんともいいかげんな命名をしたものです。センスを疑います。


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