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細腰亜目 有剣類
アナバチ科         アメリカジガバチ キゴシジガバチ  サトジガバチ  ルリジガバチ ヤマジガバチ ミカドジガバチ    
クロアナバチ  コクロアナバチ            
ギングチバチ科  アカアシハヤバチ アカオビケラトリ イワタギングチバチ ナミギングチバチ ナミギングチバチ類  ニッポンハヤバチ  ヒメコオロギバチか不明1 ヒメコオロギバチか不明2
ヤマトヌカダカバチ  ナミコオロギバチか不明            
ドロバチモドキ科  キアシハナダカバチモドキ              
フシダカバチ科 マルモンツチスガリ ナミツチスガリ             
コハナバチ科  アオスジハナバチ アカガネコハナバチ アトジマコハナバチ  シロスジカタコハナバチ ヤドリコハナバチ類       
ハキリバチ科  オオハキリバチ キヌゲハキリバチ キバラハキリバチ キョウトキヌゲハキリバチ スミスハキリバチ スミゾメハキリバチ ツルガハキリバチ トモンハナバチ
ネジロハキリバチ ハラアカヤドリキバチ バラハキリバチ ヒメツツハキリバチ ヤノトガリハナバチ ヒメハキリバチ     
ヒメハナバチ科  シロヤヨイヒメハナバチ トゲホオヒメハナバチ ミツクリフシダカヒメハナバチ キバナヒメハナバチ ヤヨイヒメハナバチ      
ミツバチ科  キオビツヤハナバチ キムネクマバチ クロマルハナバチ コマルハナバチ シロスジヒゲナガハナバチ スジボソフトハナバチ セイヨウミツバチ ナミルリモンハナバチ
ニッポンヒゲナガハナバチ  ニホンミツバチ ミズホキマダラハナバチ オオマルハナバチ トラマルハナバチ タイワンタケクマバチ     
ムカシハナバチ科 マツムラメンハナバチ              


アナバチ科 



アメリカジガバチ

Sceliphron caementarium

体長 20〜25mm
5〜10月
八幡市では多く見られる。
外来種。キゴシジガバチに似ている。近年、全国的に増えている様子。

2015/5/20 八幡市 2014/6/3 八幡市 
   
2014/6/3 八幡市   2014/7/4 八幡市

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キゴシジガバチ

Sceliphron madraspatanum

体長 20〜28mm
6〜9月
八幡市で見られる。
アメリカジガバチが増えた影響なのか、見かけることが少なくなりました。

2013/7/21 八幡市 

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サトジガバチ

Ammophila sabulosa

体長 20〜25mm
6〜10月
別名 ジガバチ
八幡市では普通に見られる。
古い図鑑類ではジガバチとされていたものが、サトジガバチ、ヤマジガバチに分かれています。大きさ、胸背の点刻状態、生息場所が異なるようです。また、前胸背板が皺状とされている図鑑もあります。
胸背の点刻は、撮影条件によっても見え方が変わりますので、識別は大変難しい。

2014/10/21 八幡市 2015/10/9 八幡市
2014/7/23 八幡市  2014/7/29 八幡市

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ミカドジガバチ

Hoplammophila deforme

体長 27〜29mm
6〜9月

八幡市で見られる。
他のジガバチに似ていますが、一回り大きく腹部第2節が大きく、後脚腿節基部、大あごに暗赤色部があのます。

2013/6/30 八幡市 

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ヤマジガバチ

Ammophila infesta

体長 22〜27mm
6〜9月

八幡市では出会っていません。画像は標高750mの山中での撮影。
サトジガバチより胸部の点刻が弱く、やや大きい。しかし、大きさは見ただけでは全く分りませんし、点刻も採集して接写しないと分らないでしょう。

2017/9/14 京都市 
2017/9/14 京都市

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ルリジガバチ

Chalybion jyaponicum

体長 18〜20mm
6〜10月
別名 ヤマトルリジガバチ
八幡市で普通に見られます。
金属光沢のある青藍色で美しい種。よく見かけますが、素早く動き撮影しにくい種です。
巣穴はキゴシジガバチやアメリカジガバチなどの古巣をこのんで利用するようですが、茅葺屋根などの孔などにも多く見られました。巣穴を塞ぐフタに鳥の糞の白い(尿酸)部分を利用していますので他種との見分けが容易です。

2014/10/2  八幡市 2014/7/6 八幡市 2018/7/11 精華町

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クロアナバチ

Sphex argentatus

体長 25〜30mm
6〜9月
八幡市で普通に見られます。
顔面には白色の毛が密生しています。胸の側面、後胸背面にも白色毛が密生している。
キリギリス類を狩る為、草むらでよく見かけます。また、エネルギー補給の為か、吸蜜行動もよく見かけます。

 
2012/8/15 八幡市  2013/8/15 八幡市 2014/8/27 八幡市  
2014/9/2 八幡市 2017/7/24 八幡市  2018/8/12 精華町

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コクロアナバチ

Isodontia nigella

体長 19〜22mm
5〜9月
八幡市で普通に見られます。
顔面、胸には銀黄色毛が密生し、腹柄は第1腹節より長い。

2015/5/22 八幡市 
   
2013/7/21 八幡市  2014/7/15 八幡市

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ギングチバチ科 



アカアシハヤバチ

Tchytes modestus

体長 10〜14mm
〜9月
別名 アカアシトガリアナバチ
八幡市で見られます。
脚が橙褐色。腿節上部は黒色。大変素早い種で撮影は難しい。

 
2014/8/27 八幡市  

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アカオビケラトリ

Larra amplipennis

体長 16〜18mm
〜9月
別名 アカオビトガリアナバチ
八幡市で見られます。
アカゴシクモバチにしては脚、触角、斑の入り方等が異なりますので不明種にしていましたが、アカオビケラトリでした。
ケラの天敵であり、南方系のアナバチ。

2008/6/22 八幡市 画像はヤドリハナバチ類に似ています。
23014/7/31 八幡市 泥がついています。ケラを探していたのでしょうか。

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イワタギングチバチ

Ectemnifus schlettereri

体長 10〜13mm
5〜10月
八幡市で普通に見られます。
ナミギングチより一回り大きく感じます。頭でっかちで可愛い種。

2014/7/21 八幡市 仕方なくフラッシュで止める

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ナミギングチバチ

Ectemnifus continuus

体長 9〜10mm
5〜10月
八幡市で普通に見られます。
大顎、全ての脚の脛節、第2,4,5腹節に黄色斑がある。
小さな、アブ、ハエ類などを狩り、朽木に巣を作る。頭が大きく、可愛い種です。

2014/10/8 八幡市 
   
2014/10/8 八幡市  

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ナミギングチバチ類

Ectemnifus sp.

体長 9〜10mm
5〜10月
八幡市で普通に見られます。
大顎に黄色斑が無く、ナミギングチバチとするには疑問がある個体。
識別情報が大変少なく、雌雄による斑の違い等々が不明です。

2014/9/ 八幡市 
   
2014/9/17 八幡市  

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ニッポンハヤバチ

Tachytes etruscus sibiricus

体長 10〜16mm
8〜10月
八幡市で普通に見られます。
腹部の銀白色毛帯は4本、脚の付節は淡褐色、頭頂の複眼間の距離は、正確には測れませんでしたが触角第3節より短いようです。全体の色調等からもニッポンハヤバチ。

2015/9/26 八幡市  2015/10/9 八幡市 ツユムシを狩る 2014/9/26 八幡市 飛翔速度は大変早い
2014/9/26 八幡市   2014/10/1 八幡市 2014/9/18 八幡市
 
2017/10/5 八幡市   獲物はウスイロササキリ 

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ナミコオロギバチか不明


体長 11〜18mm
〜10月
八幡市で見られます。

ナミコオロギバチの翅色は褐色味が強いという程度の識別です。
翅脈もしっかりと撮れていません。もう少し近寄ろうと動いた途端に飛ばれてしまいました。

2017/5/12 八幡市   

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ヒメコオロギバチか不明1


体長 6〜10mm
〜10月
八幡市で見られます。
ヤマトヌカダカバチにも似ていますが、ヒメコオロギバチの方が正解かもしれないという程度の識別です。
頭、胸部の小点刻が、ナミコオロギバチの方に近く、ヒロコオロギバチとしても疑問が残りましたが、ナミコオロギバチの翅色は褐色味が強いので異なります。
中脚の脛節距は1本、縁紋第1節は第1中室より小さく、前翅の肘室は3つ。

2014/10/21 八幡市   

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ヒメコオロギバチか不明2


2013/6/30 八幡市   

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ヤマトヌカダカバチ

Tachysphex nigricolor nigricolor

体長 約10mm
〜10月
八幡市で見られます。
識別する過程には紆余曲折がありました。

大あご内縁の歯状突起があるとコオロギバチの仲間、ないとケラトリバチの仲間。
前翅の肘室が2個であればコウライクモカリバチ。前翅の肘室が3個有。コオロギバチ、クモカリバチ共々いずれも該当していないという結論です。

腹部先端が平たく尖ることからヤマトヌカダカバチ。旧昆虫大図鑑のヌカダカアナバチの解説は、「前翅の第3肘室は幅狭く細い、後方単眼は横位に近い楕円形を呈する。前後両単眼間に中央で分かれる2コの瘤がある。大顎後縁基方に顕著な切れ込みがある。」と記載されています。

2014/6/26 八幡市   
2014/6/26 八幡市  2014/6/27 八幡市 左中、後脚脛節の白い部分・・・泥だと思います。  

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ドロバチモドキ科 



キアシハナダカバチモドキ

Stizus pulcherrimus

体長 17〜23mm
7〜9月
八幡市で見られます。
端正な美しい種です。分布は局限されていると記載され、京都府RDBでは準絶滅危惧種に指定されています。

2013/7/21 八幡市  
2014/8/3 八幡市   
2017/7/19 奈良市    

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フシダカバチ科 



ナミツチスガリ

Cerceris hortlvage

体長 12〜15mm
7〜9月
八幡市で見られます。
全身の点刻が強く、質感は独特。第3腹節背板に黄色帯がある。小型ハナバチ類を狩る。
踏み固め競れた地面に巣穴を掘ろうとしていた様子でした。

2018/7/18 京都市    2018/8/1 京都市 

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マルモンツチスガリ

Cerceris japonica

体長 10〜16mm
7〜9月
八幡市で普通に見られます。
慣れないとドロバチ類とよく間違えます。点刻が強く、腹部各節がくびれています。
腹部の黄帯が幅広く、中央が半月形にえぐれています。ヒメハナバチ、コハナバチなどを狩る。
ヘッダーの画像は本種の顔。

2014/8/27 八幡市   
2014/8/3 八幡市  2019/7/26 八幡市


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コハナバチ科 



アオスジハナバチ

Nomia incerta 「日本産ハナバチ図鑑」文一総合出版 初版第1刷
図鑑、webサイトによっては下記の学名が用いられています。
Nomia punctulata


体長 約10mm
7〜10月
別名 アオスジコハナバチ
八幡市では普通に見られます。
酷似した種類は、南方系のミナミアオスジハナバチ。現在のところ、本州で見られるものは本種のみ。夏から秋に見られる。腹部には青い横帯があり、識別は易しい。
クズ、ハギ類などのマメ科の花を好む。

2014/9/26 八幡市  2014/9/1 八幡市 
2014/9/15 八幡市  2014/9/18 八幡市

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アカガネコハナバチ

Halictus aerarius

体長 6〜8mm
4〜11月
八幡市では多く見られます。
緑色味のある銅色光沢があり、識別し易い。本州中部以北にはよく似たミドリコハナバチが生息しています。オスは触角が長い。
地中にメスが巣を作り、娘バチが羽化すると、巣作りに参加することが知られています。

2015/8/1 八幡市  2013/8/15 八幡市 ヘクソカズラの花にも潜れるほど小さい。 2014/9/29 八幡市
2011/7/23 八幡市  2015/10/9 八幡市 2014/8/27 八幡市

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アトジマコハナバチ

Halictus tsingtouensis

体長 8.5〜10mm
4〜10月
八幡市では普通に見られます。
翅脈等々からアトジマコハナバチ属へたどり着きました。下唇鬚の各節の長さはほぼ等しい。中舌は細く先端が尖る。前翅の中脈は弧状に強く湾曲することからコハナバチ科。
第3亜縁室は第1亜縁室より短く、第2亜縁室よりわずかに長い。頭胸部は細かく点刻される。メスの後ろ脚は刷毛がある。

径分脈、肘間脈、逆走脈等は同じ太さに見えることからアトジマコハナバチ属。

2015/5/21 八幡市  2015/5/21 八幡市 
2015/5/21 八幡市  2017/7/24 八幡市 

2014/8/29 八幡市  
2014/8/29 八幡市  

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シロスジカタコハナバチ

Lasioglossum occidens

体長 9〜11mm
4〜11月
八幡市では普通に見られます。
前翅の中脈は弧状に湾曲していることからコハナバチ科。第3亜縁室は第1亜縁室より短く、第2亜縁室よりわずかに長い。頭胸部の点刻は細かい。前翅の第2肘間脈と第2逆走脈は径分脈、第1逆走脈よりも細く、腹部第2背板以降は前部に白色の毛帯がある。等からコハナバチ属。

花粉の為、後脚脛節の刷毛の様子は不明。
肩板は後方へ張り出さず、小楯板には達していません。頭胸部の点刻は細かい。酷似した種は多いのですが、前胸背板の側方角は発達し、その先端は鋭角。腹部第1背板は点刻が蜜で、全部側方はやや瘤状と記載されています。
オスの頭楯下部には黄斑がある個体もある。脚は黒色。腹部第6腹板には毛束があり、その形状が決定的な識別点になりますが、採集しないと撮影は難しい。
分布域で酷似した種は、ニッポンカタコハナバチ、サビイロカタコハナバチがある。

2014/6/27 八幡市  
 2014/6/27 八幡市  

2014/7/22 八幡市   2014/8/29 八幡市

2014/5/19 八幡市 ♂ 前胸背板の張り出しが特徴的。    2014/5/31 八幡市 ♂

2015/8/15 八幡市 ♀  前胸背板の張り出しがよく分かる個体。
2015/8/15 八幡市   2014/8/13 八幡市 2015/8/18 八幡市 オスの頭楯下部には黄斑がある個体が多い。

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ヤドリコハナバチ類

Sphecodes sp.

体長 6〜10mm
4〜11月
八幡市で見られます。

自宅のオミナエシによく訪れてくれました。
酷似した種との識別は大変難しく、比較標本による同定作業が必要。
放花植物による検索ではミズホヤドリコハナバチとなりますが、画像からの識別点では断定ができませんでした。

2019/7/26 八幡市 

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ハキリバチ科 

 酷似した種が多く、頭や胸の毛の色、大顎、頭楯等などあらゆる角度からの撮影が必要です。標本での同定作業が必要な種類ですが、識別は可能。

オオハキリバチ

Megachile sculpturalis

体長 22〜25mm
6〜10月
八幡市で見られます。
大型種。胸部には赤褐色の毛が密生している。酷似した種に南方系のズグロハキリバチがあり、奄美大島以南に生息している。やや小型のクズハキリバチも似ているが腹部第2背板に黄褐色の毛がある。
竹筒などに木のヤニを使って巣を作る。頭部、触角に雌雄差がある。画像はメス。

2014/9/29 八幡市   
2014/9/29 八幡市   

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キヌゲハキリバチ

Megachile kobensis

体長 10〜13mm
5〜9月
別名 コウベキヌゲハキリバチ
八幡市では普通に見られます。
キョウトキヌゲハキリバチ、ヒメツツハキリバチなど酷似した種があります。
オス、メス共に、頭楯の一部、頭頂などに暗色の毛はあっても、黒色の毛はありません。オスの触角先端は他節より拡がって扁平です。前脚基付節は半円筒状で、腿節下面は橙褐色。顔面の毛は黄褐色のことが多い。
メスの腹部第6背板には、多少の褐色毛が見られることが多い。刷毛は先端の黒色部を除き白色。しかし、花粉で黄色く見えることが多い。頭楯中央に縦の無点刻部がある。キョウトキヌゲハキリバチは単眼程度の丸い無点刻。

2011/8/6 八幡市 ♂ 2013/7/21 八幡市 ♀ 
2013/7/21 八幡市 ♀  2014/7/29 八幡市 ♀ 

他の撮影角度がとれなかったために識別できませんでしたが、キヌゲだと思うもの。
2014/10/1 八幡市 頭全体に白毛。別種かもしれません。 2014/9/6 八幡市 大顎は4歯。

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キバラハキリバチ

Megachile xanthothrix

体長 12〜17mm
7〜8月
八幡市で見られます。
酷似した種は南方系ですので、本種として間違いはないと思います。

2015/8/14 八幡市 ♂

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キョウトキヌゲハキリバチ

Megachile kyotensis

体長 8〜9mm
8〜9月
八幡市では普通に見られます。
ヒメツツハキリバチのフォルダーの中に、黒毛のない種が混じっていました。撮影角度が一方向からのみでしたが、オスの腹部背板先端に、三角形の白毛がない部分がありましたので、キョウトキヌゲハキリバチとしました。
但し、大顎等を確認しないと断定はできません。

2016/7/6 八幡市
2017/8/24 八幡市 大顎は3歯

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スミスハキリバチ

Megachile humilis

体長 12〜17mm
7〜10月
八幡市で見られます。
メスの腹部第3〜5節背板後端部には点刻の少ない完全な横隆起線があり、クズハキリバチとは異なり、サカガミハキリバチは完全な毛帯がある点で識別できます。また、触角、脚は赤褐色を帯び、頭部、腹部第2〜6背板、刷毛の後半部は黒色、胸部には黒毛はありません。
オスはサカガミハキリバチに酷似していますが、前脚腿節の下面が橙赤色、第6背板の形が異なります。頭頂、腹部背板などに黒毛がある。

 
2015/6/29 八幡市 ♀  
   
2015/6/29 八幡市 ♀  

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スミゾメハキリバチ

Megachile willughbiella sumizome

体長 10〜16mm
5〜10月
八幡市で見られます。
ムナカタハキリバチ Megachile willughbiella munakatai のメスにしては細部が異なり悩まされましたが、「日本産ハナバチ図鑑」によると、本州〜九州に産する別亜種スミゾメハキリバチだということが分かりました。
オスは、北海道産の亜種ムナカタハキリバチとは区別不可能とされています。
今後、分類が変わる可能性があるかもしれません。

 
2014/6/24 八幡市 ♀ 

下画像の個体はかなり違和感があります。体毛は腹部背板を除き長く、刷毛は褐色。第6背板には黒毛。別種かもしれません。
2015/5/17 八幡市 メス    

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ツルガハキリバチ

Megachile tsurugensis

体長 9〜13mm
4〜10月
別名 バラハキリバチモドキ
八幡市で普通に見られます。
最も個体数の多いハキリバチ。オス、メス共に頭頂部、胸部背面、腹部第2〜6背板、メスの第5、6腹板には黒毛があるが個体により差はある。メスの腹部、刷毛は通常灰白〜灰褐色。黄色味の強い個体もある。
オスの大顎は通常4歯。2番目の歯が退化し、3歯の個体もある。
バラハキリバチ、ヤスマツハキリバチに酷似するが、黒毛の有無、腹部第6背板に顕著な相違点がある。

2015/9/26 八幡市 花粉まみれですが、黒毛は確認できます。 
   
2014/10/18 八幡市 ヒメツツハキリバチだと思っていましたが、オスの腹部先端形状からツルガハキリバチとした個体。 

2014/10/1 八幡市 擦れていますが、拡大すると黒毛がありました。  2014/9/19 八幡市 

バラハキリバチにそっくりですが、大顎の形状も異なり、頭頂部、胸部背面に黒色の毛がありました。
2014/8/22 八幡市 

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トモンハナバチ

Anthidium septemspinosum

体長 14〜18mm
6〜8月
八幡市では普通に見られます。
日本産では唯一のモンハナバチ類。特徴的な腹部背板の斑紋であり、識別は易しい。オスは、メスよりかなり大きい個体が多く、腹部の斑紋も1対多い。

2016/7/6 八幡市   2012/6/30 八幡市 
2012/6/30 八幡市  2011/7/16 八幡市 2014/7/22 八幡市

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ネジロハキリバチ

Megachile disjunctiformis

体長 10〜185mm
8〜9月
八幡市で見られます。
前伸腹節と腹部第1背板に白色の毛があり、翅先端の2/3が暗色。

 
2015/9/26 八幡市  
   
2015/9/26 八幡市    

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ハラアカヤドリキバチ

Euaspis basalis

体長 11〜16mm
7〜10月
八幡市で見られます。
オオハキリバチに寄生し、自分の巣に改造するとされています。
腹部第2節以降が暗赤色、後胸は前伸腹節の上に張り出している。寄生性の為にメスの腹部には刷毛はない。

2014/8/19 八幡市  

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バラハキリバチ

Megachile nipponica

体長 9〜14mm
5〜10月
八幡市では普通に見られます。
ツルガハキリバチに酷似。頭頂、中胸楯板に黒毛が無い。オスの大顎、メスの後脚脛節は2本共に先端が尖る。
体毛の色彩は個体差が大きい。

2015/7/18 八幡市   2015/7/25 八幡市 2012/6/23 八幡市
2013//8/15 八幡市  2014/9/21 八幡市 
2014/9/2 八幡市 2014/9/14 八幡市 2014/9/21 八幡市
 
2017/8/24 八幡市 

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ヒメツツハキリバチ

Megachile subalbuta

体長 7〜10mm
6〜9月
八幡市で普通に見られます。
よく見かけるのですが、撮影チャンスが少なく今後の課題です。腹端を上げる独特のポーズが大変可愛い種です。
酷似した種がありますので、頭頂、中胸楯板、小楯板には黒い毛が混じっていることを確認する必要があります。メスは灰白色ですが、オスの頭、胸部背面は黄褐色。第6背板には円形の白毛があります。

2014/9/15 八幡市
   
2014/9/26 八幡市 2015/5/11 八幡市 

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ヒメハキリバチ?

Megachile spissula

体長 約10mm
6〜9月
八幡市では出会っていません。
1枚しか撮れませんでしので、様々な角度からの検証ができませんでした。

2018/7/11 精華町

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ヤノトガリハナバチ

Coelioxys yanonis

体長 9〜16mm
7〜9月
八幡市で見られます。
スミスハキリバチに寄生する。トガリハナバチ属では最も普通種。黄褐色の体毛が強く、他種との識別は容易。腹部第1背板後縁の毛帯は側部から中央にかけほぼ同幅であることも他種とは異なる。
画像は止まってくれなくて、ブレた飛翔中の写真のみです。

2014/9/15 八幡市


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ヒメハナバチ科 

 
標本での同定作業が必要な種類です。検索から絞り込むことも普通の生態写真からはある程度可能ですが属までは困難です。しかし、ハナバチ類全般にあてはまることですが時期、訪花植物からある程度絞込み、特徴のある識別点から推測することは可能です。
 複眼の内側に「顔孔」と呼ばれる凹みがあるのがヒメハナバチ属の特徴。

キバナヒメハナバチ

Andrena knuthi

体長 8〜9mm
4〜6月
八幡市で普通に見られます。
ジシバリが特に好みのようで、よく訪花している。但し、訪花する花はキク科、キンポウゲ科等々16種が記録されています。
メスの体毛は黄色に近く、褐色毛が混じらない。

2014/5/19 八幡市  2017/5/12 八幡市

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シロヤヨイヒメハナバチ

Andrena luriditoma

体長 7.5〜9.5mm
3〜4月
八幡市で普通に見られます。
早春に見られます。ヒメハナバチ属、亜縁室は3個、前翅の第3亜縁室は先端後縁近くで第3逆走脈と離れる。
酷似したヤヨイヒメハナバチは、頭部にかなり蜜な黒色毛と胸部に密な黄褐色毛がありますので、見分けはつきます。本種は名前通り白色毛が中心。

2014/3/28 八幡市 2015/3/16 八幡市  
2015/3/16 八幡市   

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トゲホオヒメハナバチ

Andrena dentata

体長 9〜13mm
3〜9月
八幡市で見られます。
年2回発生し、早春は越冬種も混じります。第1世代は7月〜9月に発生。
越冬世代の磨縁部下面(頬下部)の突起は長い。頭楯は白色毛が混じり、中胸楯板は褐色から濃褐色毛。腹部は白色の帯があります。

2015/3/27 八幡市

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ヤヨイヒメハナバチ

Andrena hebes

体長 7〜9.5mm
3〜5月
八幡市で見られます。早春に出現。
シロヤヨイヒメハナバチと酷似していますが、胸部には黄褐色の毛があります。

2017/4/13 八幡市

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ミツクリフシダカヒメハナバチ

Andrena japonica

体長 10〜12mm
3〜8月
別名 春型がフカイヒメハナバチとされていました。
八幡市で見られます。
春と夏に発生し、越冬種もあり形態がやや異なります。腹節の背板が隆起していることが大きな特徴。

2014/8/19 八幡市   


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ミツバチ科 


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オオマルハナバチ

Bombus hypocrita

体長 .8〜23mm
4〜9月
八幡市では出会っていません。
クロマルハナバチの♂と思って撮影をしていましたが、頭部正面の毛は黒毛が主体です。クロマルハナバチ♂頭部はほぼ黄色です。♀は地理的変異、個体変異が大きいので識別には注意が必要です。

2017/7/26 京都市 ♂ 
2017/7/26 京都市 ♂  
2017/8/30 京都市 ♂
2018/8/14 京都市 ♀ 2017/8/2 滋賀県 ♀  2017/8/30 京都市 ♀

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キオビツヤハナバチ

Ceratina flavipes

体長 .5〜9mm
4〜7月
八幡市で見られます。
ヤマトツヤハナバチと酷似しています。生息域に違いがあるようで、川原などの開けた場所ではキオビツヤハナバチが優先種。
オスの識別は頭楯などを撮影できれば容易ですが、メスは困難。斑紋は個体差があり、ヤマトツヤハナバチと酷似しています。
一般に、頭楯にある縦の隆起線があり、斑紋が山型ではないこと、第3腹節の黄帯が広く消失していることがメスの特徴だとされていますので、撮影地からもキオビツヤハナバチとしました。

2013/7/6 八幡市  

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キムネクマバチ

Xylocopa appendiculata circumuolans

体長 18〜25mm
4〜10月
別名 クマバチ
八幡市では普通に見られます。
クマンバチと呼んでいました。オスの頭楯、大顎基部には黄斑があり、背胸中央には黒色毛があります。一定の縄張りをホバリングしています。

2012/6/23 八幡市 ♂   2014/5/19 八幡市 ♀
2014/5/19 八幡市 ♀   2007/5/27 八幡市 ♂

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クロマルハナバチ

Bombus ignitus

体長 11〜23mm
4〜10月
八幡市で見られます。
京都府RDB 絶滅危惧種。
コマルハナバチに似ています。雌はより黒色が強く短毛、ビロード状であり、頭も大きい。
雄は淡黄、鮮黄色。頭部もほぼ黄色で肩板の間に狭い範囲で黒帯がある。腰部第背板第3節は黒。それ以降は赤橙色。

 
2017/7/24 八幡市 
2012/6/23 八幡市   
2017/7/24 八幡市
2017/7/24 八幡市 
2018/6/27 京都市  
2018/6/27 京都市   

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コマルハナバチ

Bombus ardens

体長 8〜22mm
3〜7月
八幡市で普通に見られます。
メス、ワーカーの毛色は地理、個体変異がかなりありますが八幡市で見られるものは画像のタイプです。
6月頃に多く見られます。

2015/6/4 八幡市   2014/6/7 八幡市
2014/6/7 八幡市 2014/6/7 八幡市 ♂ 
2018/6/1 京都市  

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シロスジヒゲナガハナバチ

Eucera spurcatipes

体長 12〜14mm
3〜7月
八幡市で多く見られます。
前翅の亜縁室(腑室)は2個。オスの胸部背面の毛は普通灰白色ですが、褐色の個体も混ざります。ニッポンヒゲナガハナバチの可能性もありますので、見かけた個体は前翅の亜縁室を確認しています。
腹部背板は白色毛の帯。オスの頭楯、上唇には黄白色。この形状も他の酷似した種とは異なるようです。オスの触角第2鞭節の外面中央部から第4節まで連続する縦溝があるそうですが、撮影では撮れていません。
また、触角柄節には黄帯があります。

オス
2015/5/17 八幡市   2015/5/21 八幡市
2014/3/28 八幡市   2015/5/2 八幡市 
2015/4/22 八幡市  2015/4/25 八幡市 2015/4/28 八幡市

メス
2015/6/7 八幡市   2016/5/14 八幡市 
2016/5/14 八幡市  2015/5/15 八幡市

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スジボソフトハナバチ

Amegilla florea

体長 12〜18mm
5〜10月
八幡市で見られます。
シロスジフトハナバチは名前も似ていますので間違えやすいのですが、本種の胸部背面の毛は褐色味が強く、腹部の毛帯も異なります。
本種はナミルリモンハナバチに寄生されるとされています。その為もあるのでしょうか、本種が見られる近辺ではナミルリモンハナバチも見られます。

 
2015/8/3 八幡市 毎年、決まった場所のクサギの花に来てくれます。   
   
2014/8/19 八幡市  

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セイヨウミツバチ

Apis mellifera

体長 12〜17mm
3〜11月
八幡市で多く見られます。
野生化しているとは考えにくい種ですので、養蜂家の方達の巣箱から飛来しているのでしょう。ミツバチの大量死が議論されている昨今ですので、今後どうなっていくのか注目に値します。
養蜂業においては、オオスズメバチなどの天敵に対する防御ができない欠点があります。
日本で見られるのはイタリアン種が中心のようです。ニホンミツバチとの確実な見分け方は後翅のM3+4脈を欠くか痕跡的なことで識別できます。一般的にはニホンミツバチより褐色味が強い。
「ハチハンドブック 文一総合出版 2014年7月8日 初版第1刷」での学名は Apis mllifera と記載されていますが、校正ミスだと思われます。

2016/7/6 八幡市 2016/5/12 八幡市 23013/8/3 八幡市
2013/8/15 八幡市  2014/6/19 八幡市 2011/7/23 八幡市
2011/7/23 八幡市 2015/4/29 八幡市 2014/8/13 八幡市 

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タイワンタケクマバチ

BXylocopa tranquebarorum tranquebarorum

体長 ♀21〜28mm、♂約26mm
4〜9月

八幡市で見られます。竹林が豊富で竹垣や放置竹が多い土地柄ですので、これからは優先種となる恐れがあります。。
愛知県豊田市で2006年(ハナバチ図鑑では2007年)に発見されています。体についているダニを調べると、中国から移入したということが分ったそうです。竹箒等々、中国から竹を輸入していることが原因と推察されています。

いつもの花壇でハナバチ類を撮影していると、キムネクマバチに混ざって見慣れない真っ黒なハチがいるのをに気づきました。キムネクマバチ並の大きさで、体型はよりスマートです。

2018/8/29 京都市    
2018/8/29 京都市   2020/8/5 京都市 

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トラマルハナバチ

Bombus diversus

体長 10〜24mm
5〜10月

八幡市では出会っていません。
毛色は一般的に赤褐色から淡橙色ですが、北上するにつれて赤味が弱まるとされています。画像2017年7月26日撮影の個体は直射光下の撮影の為もありますが、赤味が殆ど感じられずコマルだと思いましたが腹部後半は黒毛が主体ですので働きバチだと思います。

2017/7/26 京都市   
2017/8/30 京都市  
2018/8/14 京都市

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ナミルリモンハナバチ

Thyreus decorus

体長 10〜14mm
7〜10月
別名 ルリモンハナバチ
八幡市で見られます。
ブルー・ビーと呼ばれる美しい種です。是非とも見たいハチでしたが、八幡市であっさりと出会えました。
京都府RDBでは絶滅危惧種に指定されています。本種が生息しているということは、スジボソフトハナバチが営巣しているということになります。但し、スジボソフトハナバチに労働寄生するというのは推定となっています。(日本産ハナバチ図鑑)

2014/9/3 八幡市    
2014/9/3 八幡市  2020/8/26 京都市 
2020/8/26 京都市    

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ニッポンヒゲナガハナバチ

Eucera nipponensis

体長 11〜12mm
3〜7月

八幡市で見られます。
八幡市ではシロスジヒゲナガハナバチが圧倒的に多く見られますが、前翅亜縁室(腑室)の数が3個であることからニッポンヒゲナガハナバチとしました。
よく似たミツクリヒゲナガハナバチの出現時期は8〜11月ですので異なります。


2014/5/10 八幡市 ♂   2014/5/16 八幡市 ♀
2018/5/12 八幡市 ♂ 2018/4/27 八幡市 ♂

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ニホンミツバチ

Apis cerana japonica

体長 10〜17mm
3〜11月
八幡市で普通に見られます。
トウヨウミツバチの1亜種。セイヨウミツバチよりやや小さい。褐色味のある個体もいますので翅脈を確認する必要がありますが、黒味が強く、腹帯がはっきりとしているものが普通です。
木の洞などを利用してよく巣を作っています。神経質なところがあり、巣を放棄したり、長期に渡る人工飼育が難しく、セイヨウミツバチに比べ集める蜜の量が少ないなどの理由から養蜂ではセイヨウミツバチが主体になっています。

2008/6/22 八幡市
2013/5/3 八幡市 放置された巣箱を利用。  2008/4/6 八幡市 コナラのうろを利用して営巣。 2015/5/3 八幡市 
2014/8/29 八幡市 褐色味の強い固体 翅脈を確認しました。 2014/9/2 八幡市 2014/9/8 八幡市

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ミズホキマダラハナバチ

Nomada panzeri orientis

体長 6〜9mm
3〜6月
八幡市で見られます。
酷似した種が多く、正確な識別は採集して同定作業を行う必要があります。斑紋、触角先端が赤いこと、触角第1〜3節の相対的な長さ、撮影時期からの推定に過ぎません。

2015/4/16 八幡市  


ムカシハナバチ科 


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マツムラメンハナバチ

Hylaeus matsumurai

体長 5.5〜7mm
5〜10月
八幡市で見られます。
酷似した種が多く識別は難しい。オスとメスでかなり異なります。メスfは前胸背板の前縁に白色の密な縁毛がない、触角間距離、中胸楯板の点刻等々からマツムラメンハナバチとしました。
オスは頭部、脚の黄斑からの識別。

2016/7/19 八幡市  
   
2014/7/2 八幡市


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